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この記事では、主に柴犬の色とその遺伝の仕方を紹介しています。
柴犬には毛の色が4種類あると知っていますか？
柴犬の色について知らないと、
「柴犬を飼い始めたはいいけど、あっちの色のほうがよかった！」
と後悔することになるかもしれません。
また、
「黒い色同士の柴犬から白い色の柴犬が生まれたんだけどなんで？」
といった疑問も解決です！
この記事を読んで、是非柴犬の色と遺伝の仕方について詳しくなりましょう！
もくじ
柴犬の色の種類について
柴犬の毛色による分け方は、大きく分けて、以下の4種類です。
- 赤柴
- 黒柴
- 白柴
- 胡麻柴
柴犬と言えば、茶色い毛並みを想像し、他の色についてはあまり知らないという人も多いと思います。
以下、それぞれの毛色について軽く解説します。
赤柴
狐のような茶色の毛をした柴犬で、このような色の柴犬を赤柴といいます。
柴犬の80％以上がこの赤柴といわれており、柴犬といえばこの色を想像する人が多いと思います。
柴犬の毛色が決定される遺伝の法則上、赤柴が一番多くなります。
黒柴
近年流行しているのがこの黒い毛がメインの黒柴。流行で見る機会が増えましたが、柴犬全体でいえば10％ほどしかいない珍しい色です。
黒柴の特徴として、「麻呂眉」と呼ばれる目の上にある模様が挙げられます。
別名「四つ目」とも言われ、その模様が目のように見え、全部で目が四つあるように見えることからそのように言われています。
一応、他の毛色にもみられる模様なのですが、黒柴が一番はっきり見ることができます。
この眉がたまらなく愛らしくて可愛い、と人気の理由の一つでもあります。
更に低確率ですが、黒一色の毛色で生まれる場合もあります。
黒柴についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ
白柴
黒柴よりさらに珍しい色で、全体の5％ほどしかいないとても珍しい色です。
黒柴と同様に、最近人気になってきている色です。
黒柴同士、赤柴同士を掛け合わせていくと白柴が生まれる場合があります。
白柴についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ
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胡麻柴
赤、白、黒が混ざった最も珍しい色で、全体の数％ほどしかいません。
赤が多く混ざったものを赤胡麻、黒が多く混ざったものを黒胡麻、白が多く混ざったものを白胡麻と呼びます。
子犬のころは胡麻柴でも、成長によって変化する場合もあり、バランスよく混ざった胡麻柴の成犬になる確率は1％以下ともいわれています。
胡麻柴についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ
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それでは次に、どのように柴犬の色が決まっていくのかについて紹介していきます。
柴犬の色の遺伝の仕組み
どうして同じ柴犬なのにこんなにも割合が赤柴に偏っているのでしょうか。
それは、メンデルの遺伝の法則が関係しています。
メンデルの法則と聞いて、たぶん誰でも1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
そう、中学生の理科の授業で習った、エンドウ豆を使った交配実験のことです。
「あーあれね、なんとなく思い出したけど、どんな内容だったっけ？」
という人が多いと思うので、少しメンデルの法則について解説していきます。
エンドウ豆を使ったメンデルの実験
メンデルさんは、親の特徴がどのように子供に受け継がれるのか研究するために、エンドウ豆を使った実験を行いました。
- エンドウ豆の種子の形には「丸い形」と「しわのある形」がある。
- 丸の種子としわの種子を交配させていくと、丸の種子がしわの種子よりも多くできた。
- 「丸」という特徴は「しわ」という特徴よりも受け継がれやすいということがわかった。
詳しく内容を知りたい方は、以下のサイトにてわかりやすく解説されていますので、参考にしてみてください。
柴犬の毛色はどうやって決まる？
5種類の柴犬の色については、白色とそれ以外で決まり方がわかれます。それぞれの色の決まり方について説明します。
まずは白以外の4色（赤色、胡麻色、黒色、黒一色）の色の決まり方についてです。
赤色、胡麻色、黒色、黒一色の決まり方
エンドウ豆の種子の形と同じように、柴犬の毛の色も受け継がれやすい色と受け継がれにくい色が決まっています。
- 赤色 ←最も受け継ぎやすい
- 胡麻色
- 黒色
- 黒一色 ←最も受け継ぎにくい
つまり、赤色の特徴が最も遺伝しやすいため、必然的に赤色の毛の柴犬が多くなる（全体の80%）というわけです。
反対に、黒一色の特徴は最も遺伝しにくいため、黒一色の柴犬はとても数が少ないのです。
胡麻柴は赤や黒が混ざった色のため、成長過程でそのバランスが変わってくる場合もあります。子犬のころはバランスの取れた胡麻色だったけど、成長して赤色の多い成犬になったということも多いようです。
白色の決まり方
白い色の遺伝方法だけは少し特殊です。
赤、胡麻、黒、黒一色という特徴とは別に、それらの色を「発現させる」という特徴と「発現させない」という特徴があるのです。
「発現させる」という特徴を引き継いだ場合には、赤、胡麻、黒、黒一色になり、「発現させない」という特徴を引き継いだ場合には白になります。
例）親が「赤柴」の場合
- 「赤」と「色を発現させる」という特徴が親から引き継がれた場合：赤柴になる
- 「赤」と「色を発現させない」という特徴が親から引き継がれた場合：白柴になる
ちなみに「色を発現させない」特徴のほうが受け継がれにくいので、白柴になる確率のほうが低いです。どうしても白柴が欲しい場合は、白柴同士を交配させるのがオススメです。
まとめると、柴犬の毛の色は「色」と「色を発現させるかさせないか」という二つの特徴がどのように受け継がれるかによって決まるのです。
まとめ
- 柴犬の毛色は赤、黒、白、胡麻の4種類。
- 赤柴が全体の80％を占め、黒、白、胡麻の順に希少な色となる。
- どの毛色になるかはメンデルの遺伝の法則によって決まる。
- 赤、胡麻、黒色、黒一色の順で遺伝しやすい。白だけは少し特殊。
- 毛色の遺伝には複数の要素が絡むため、狙った色を交配で作るのは難しい。
これから柴犬を見るときには、是非毛の色に注目してみてください。
いつもすれ違うあの柴犬が、実はとても希少な色の柴犬だった、
なんてこともあるかもしれません。
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